神奈川県立高校の高校受験ってどんな感じなの?

きっかけはサイエンスクラスに通ってくださっている保護者の方のお話しでした。

 

「先日うちに塾の営業が来たんです。

『高校受験は小5からはじまっているんですよ!』って言われたけどそうなんですか!?」

 

うわー💦そんなこと言われたら不安でしかたないですね💦

確かに、公立中の子たちは青い塾に吸い込まれていきます

神奈川三大塾ですね。

 

 

どうしてみんなステップ、湘ゼミ、臨海に行くの?

なぜか?

比較的塾の数が多くて自転車等で通いやすい、定期テスト対策してくれる、手厚い、いろいろ理由はあると思います。

 

長男出産前に私が大手塾で社員をしていた時に見ていた状況では、

塾にいるときに中学生たちはこんな感じで過ごしていました↓

青い塾での過ごし方

ちなみに、臨海セミナーだと中1で5教科だと週3回です。

いわゆる「先生のお話しを聞く時間」は黄緑のところだけで

あとは青いところで示しているように「一人で取り組む」もしくは「作業」です。

こういうところに時間を割いている・・・。

 

午後9時半に授業が終わる、先生に質問したり、友達と雑談したり、お支度したり

帰るのは午後9時45分~10時といったところでしょうか。

で、帰宅は午後10時半。

 

そこから、ごはん、お風呂、学校の宿題、明日の準備・・・

それは遅くなりますよね💦

 

発達障害のお子さんとか、体力ないお子さんとか、これで生活できるんですかね・・・?

 

青い塾に向いているお子さん、通う場合のデメリットを考えてみました。

青い塾に向いている子

神奈川県の高校入試ってどうなの?

結局は高校入試のために塾に行っていると思うのです。

なので、神奈川県の高校入試についてざっくり解説です。

 

内申というか評定というか調査書というか

内申とか評定とか調査書とか、いろんな呼び方がありますが、

中学2年生、中学3年生のときの成績が高校入試で使われます。

詳細については県教育委員会が出しています。

当日の入試のテストと調査書の比率は学校によって違います。

 

で、どうやったら成績とれますか?は、年度当初に観点が配られます。

観点は小学校と同じ

・知識・技能

・思考・判断・表現

・主体的に学習に取り組む態度

の3項目です。

 

これはどの学校も同じです。

文部科学省がこの観点で評価してね、と言っているんです。

 

内申どうすれば?

例えば、主要5科目は定期テストと小テストが全部の観点に効いてくる、とかですね。

ここで気を付けるのは3つです。

 

・中1の評価は入りません。ここでは様子見でOKです。

・先生に「なにを頑張ったら5をいただけますか?」と聞きましょう

・絶対評価の世界です。「5」は何人、「4」は何人、と比率が決まっていて、

定期テストの点数で機械的に人数が割り振られるわけではありません。

なので、「4」の人がめちゃめちゃ多いです。

 

入試のテストの話も思うところがあるのです

神奈川県立高校入試ってマークシートなんですよ!

人数が多いからです。

他県出身の方、私立中高一貫校出身の方はびっくりですよね。

神奈川県立高校入試1

この得点分布は令和6年入試(今年の3月)のものです。

数学は意地でも満点取らせない心意気を感じます。

数学

正答率の差がえぐい・・・。

絶対解ける問題と絶対解けない問題を見極める力も育てたいんですかね?

 

英語は私は時間内に解き終わりませんでした(´;ω;`)

英語

長文が3題あるけど問題は少ないです。

あと、親世代の時より難しいのではないでしょうか?

小5,6で英語をやるようになったからなのか、神奈川県の子たちって英語が得意だからなのかは分かりません。

 

上位校には6教科目があるよ!

英語、数学、国語、社会、理科に加えて、上位校には6教科目があります

それが特色検査です。

問題はこんな感じです👇

特色検査1

特色検査2

 

公立中高一貫校の適性検査に似てますね

小5から始まっています!お急ぎください!の理由はここだと思います。

小5から少しずつこういう系の問題に慣れていって、

宿題は大量に出して「学習習慣をつけましょう!」と伝える。

で、早いうちから囲い込みたいんじゃないでしょうか。

 

おっと、言葉が悪いですね。

 

ステップ、湘ゼミ、臨海は6教科目対策に慣れている?

青い塾1

建前は「小学生対象の公立中高一貫校の適性検査対策コースを持っている」から

「ノウハウがあるから優れた指導ができます」

「優れたテキストが作れます」

なんだと思います。

 

それもあるとは思うんですけど、

「公立中高一貫校対策」と言っておいて優秀な子を小5からガンガン勉強させて、

で、不合格でも継続で通わせて結果を出しているんじゃないかなと思うのです。

というか、そういうお子さんを何人か見ているんです

 

もちろん、青い塾たちは結果も出しています。

青い塾の強さ

 

ただ、この結果のためにつらい思いをした子たちがいるのも事実です。

 

無茶な公立中高一貫校の対策をして、勝てる見込みのない勝負をさせられた上に

「努力不足だ」と不合格をなじられた子

 

「小5から高校入試が始まっています!」と言われて小5から中3まで5年間塾通いをしている子

 

中学からの大手塾のハードスケジュールで生活リズムを崩し、学校に行けなくなってしまった子

 

この数字の後ろにはいろんな子たちがいます。

 

今、私の教室は小学生対象の実験教室、算数教室です。

けれど、賛同してくれる講師の方がいたら、中学生の青い塾に通わない子たち、

少数派の子たちと共に学べる場を作りたいと考えています。