分かりやすさには得意な方法、苦手な方法ってあるんです

突然ですが、みなさんどっち派ですか?

継次処理?同時処理?

①のタイプの人→全体を見て関係をつかむのが得意

②のタイプの人→順番にステップをふんで理解するのが得意

なんです💡

 

どっちもあてはまるけど・・・?

実は私、時計はアナログ派、目的地までのナビは文字が好きです。

さっきの2問だけだと「①と②どっちも!」な方、結構いるんじゃないでしょうか?

もっと質問が多ければ、どちらかといえばこっちが得意!が見つかります。

 

そもそも、分かりやすさに得意な方法・不得意な方法があるなんて

知らなかった!という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

 

「全体を見て関係をつかむのが得意」ならどうなる?

例えば図工の時間。

油性クレヨンで描いたところに、薄い水彩絵の具をのせると、

はじく性質を使って製作をしてみよう!という課題だったとします。

 

先生が①タイプの先生だったらこんな説明になると思います。

同時処理

「今日はクレヨンと水彩絵の具を使ってこういう絵を描くよ」

「クレヨンで描いたところは絵の具をはじくんだよ。工夫して描いてみよう!」

 

「やるやるやるー!!」とノリノリで自分で手順を組み立てて

自由に制作を始める子どももいるでしょう。

 

一方で、「え?どうやるの?」と固まってしまう子もいると思います。

 

「順番にステップをふんで理解するのが得意」ならどうなる?

同じ図工の時間だとしましょう。

先生は②タイプの先生だったらこんな説明になると思います。

継次処理の説明

「まず油性クレヨンで自由に描いてね」

それが終わった子たちから声をかけていきます。

「次に水彩絵の具を準備してきましょう」

「うすい水彩絵の具でクレヨンの周りをぬってみて。はじくね!」

 

丁寧でわかりやすい指導!と思う子もいると思います。

けれど、全体を見て関係をつかむのが得意な子たちは、

これでは意欲的に取り組めません。

 

制作の全体が分からなくて不安になるかもしれません。

手順を自分で組み立てたい!もっと自由にさせてよ!の子もいると思います。

 

じゃあどうすればいいのよ!

大事なのは「得意な理解の仕方がある」と知ること、

「得意な理解の仕方は人によって違う」と意識することだと思っています。

 

サイエンスクラスでも、学習指導でも意識していて、

「〇〇ちゃんは全体の枠組みを説明したら、あとは自分でやりたい派だよね」とか、

「△△くんは一つずつ丁寧にステップふんで確かめていきたい派だよね」とか、

考えながらやっています。

 

なので、サイエンスクラスで同じ内容を扱っても、

その回ごとにちょっと違う説明の仕方だったりします。

 

一緒に実験してる子、勉強してる子の発言も

内容にかなり関わってきますし、そのレッスンのライブ感というか、

二度と同じものはない感じ、子どもたちと一緒に作り上げる感じが

私は大好きです!!!

 

理解のしやすい方を知る方法は?

K-ABC II(ケーエービーシーツー)という検査をとると、この理解のしやすい方を

知ることができます。

うちの教室では、2年後からできるようになる予定です。

(私が特別支援教育士をとったら検査ができます)

 

検査をしたら確かにばーん!とわかるんですが、

普段のレッスンで接していると「こうかな?」と察することはできますし、

「こうかな?」を毎回予想しながらレッスンをする、話をすることになるので

長く通っている子たちは、なんとなーくわかる子もいます。

 

将来的には、子どもたち自身が「自分の理解しやすい方法」をわかって、

自分にあう勉強の仕方を身に着けてくれたらいいなーと考えています。